ノートPCの液晶バックライトの修理 [LCD]
職場の友人からノートPCのディスプレイ(LCDパネル)が見えなくなったので見て欲しいと依頼が来た。
ま、見るくらいならいいかと引き受けて分解する羽目に・・・
どうせ、インバータの故障か冷陰極管の故障だろうと、15.4インチのディスプレイの冷陰極管をネットで探して値段を確認したりしていた。
ちょっと時間が取れたので分解することに。まずは表示部の液晶パネルを外すします。
ビスの目隠しゴムを6個外してビスを緩めディスプレイのフロントパネルケースを外します。精密ドライバで勘合部をこぜながら外していきました。
液晶パネルが出てきました。ここでインバータからの配線コネクタと信号線のコネクタを外し液晶本体を取り外しました。
さて、ここからが本題のLCD本体の分解です。LCDディスプレイの金属カバーをまず取り外します。
冷陰極管の収納部は厳重にカバーしてありますのでここからも金属カバーを順番に外さないといけません。ビスを外し精密ドライバで壊れないようにこぜながら外していきました。
やっと冷陰極管に到達です。プラスチックケースに配線がはめ込んでありますのでこれを外して冷陰極管を取り出しました。
さて、どうなっていたかと言うと黒の配線が接触不良を起こしていたのか冷陰極管の端子部分が炭化しています。使用中に表示がおかしくなった(ちらついたり暗くなったりすることがあったそうです。)時に表示部のケースを叩くと元に戻っていたと言うことですからその頃からだんだんと配線が弱っていったと推測しました。
ゴムのカバーをずらせて端子部分をむき出しにします。炭化した部分を取り除いて半田付けしました。高圧部分なので気を使います。他のところに接触したり、ショートしていないかよく確認します。
ヒシチューブで配線を保護して完了です。
さて、これで点灯するのでしょうか?ちょっと心配ですが、インバータ基板に冷陰極管からのコネクタを接続して点灯試験です。
無事点灯しました。よかったよかった。
さて、これからが大変です。今度はばらした時と逆の手順で液晶パネルを組み立てていきます。冷陰極管は細いので取り扱いに注意しながら元の場所に収めます。反射板兼カバーのコの字型の金属板を戻し、その上に金属のカバーを被せ2重になったところをビスで締め付けて第一段階完了。
LCD全体を固定する金属の四角の金属枠を元に戻してLCDの信号線のコネクタと、冷陰極管からインバータへのコネクタを接続しLCDを仮固定して電源ONしました。
見事に復活です。
最後の仕上げで、仮固定したビスを本固定しディスプレイ部のフロントパネルを元に戻してネジを6箇所締め付けゴムの目隠しを取り付けて修理は完了しました。
今回は断線だけと言うことで簡単に終わりましたが、冷陰極管の交換やインバータの交換などになると部品の手配から始めないといけませんから時間がかかるでしょうね。
今回の作業は分解から半田付け、動作確認、組立で2時間ほどで作業は完了しました。
隣で見ていた同居人は、不思議そうな顔で作業を見ていました。
本人は楽しみながら修理が完了して微笑んでいる姿を周囲から見れば異様な光景なのかもしれませんね。
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