SSブログ
無線機修理 ブログトップ

IC-271の修理 [無線機修理]

ちょっと前からIC-271が送受信不能となりました。時々受信ができるようになったと思うとすぐに受信できなくなったり、不安定です。そうなると送信もできなくなります。どうも、PLLのロックが外れて、送受信できなくなっているように思われます。

どうにかしたいと思い、ICOMのamericaサイトを探しているとサポートサイト内のKnowledgeでいろいろ情報がありました。

IC-271で検索すると結構出てきました。読んでいくと送受信不能&不安定になる原因はHPLユニット基板にあるようです。怪しいのはC9とC16、C78のようです。

さて、順番に調べて見ましょう。
まずは、C9から。1uF50V85℃のコンデンサのようです。電解コンデンサのようですがBPと書いてある。-表示がないから無極のコンデンサなのかな。手持ちを探したら1uFは結構出てきましたが、無極性は1個だけ。
DSCF0967.jpg
中央のがそうです。早速交換してみましょう。
DSCF0963.jpg
交換してみましたが、症状は改善しません。外したコンデンサを測定してみるとちゃんと1uF強の表示。これではなかったのか。
次のC16とC78に移りましょう。C16はPLLのロック電圧調整用、C78はVCOの調整用のようです。PLLがロックしてないと思われるのでC16からチェックしましょう。
DSCF0969.jpg
サービスマニュアル(英語版IC-271*のもの)で確認するとR9が電圧のチェックポイントになっている。テスターをつないでC16を回してみるが電圧変化なし。3.5V+-0.2Vとサービスマニュアルには書いてあるが9V近い数値・・・
これではだめだなと何度かいじっていると急に2V辺りに電圧が落ちた。トリマコンデンサが接触不良?を起こしているのかな。この状態だと送受信OK、やはりここが原因か。
トリマコンデンサ(12pF)なんて手持ちに無いぞ。さてどうすべ・・・
何度か試しているとある方向に力を加えた時に電圧が落ちるようです。この方向に押えた状態で半田面をこてで押さえてみましょう。これで安定したら丸儲け。
そんなに甘くは無かった。やはり交換が必要か。
DSCF0972.jpg
何度か繰り返して試してみました。相当安定してきたぞ。電源ON、OFFしてもちゃんとロックしてくれる。
ある程度安定してきたのでこれでしばらくモニターしてみよう。電源ON、OFFして何度か試してみたが、今のところはOKのようだ。今度だめになったらパーツを入手して交換しましょう。
nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感
無線機修理 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。